又兵衛と宇治茶のつながり

元々は京都近郊の宇治茶の産地・城陽で旅籠を営んでいた堀井家の三代目・堀井又兵衛が、1887年(明治20年)に約一町の茶園で栽培を始めたのが、「又兵衛」のはじまりです。
当初は煎茶・玉露を生産し、昭和13年に製茶工場の操業を開始してからは、玉露専門で栽培と生産を行ってきました。
平成元年、京都で抹茶の生産加工を始め、平成25年には横浜で株式会社又兵衛を創業、店舗とWEBサイトでの海外・国内販売を開始しました。

横浜店舗の屋号「又兵衛」は創業者名に由来しています。
さらに、ロゴの表記「MATABAY」は外国で“マタベイ”と発音しやすいこと、また株式会社又兵衛を創業した5代目堀井恒雄が、横浜ベイスターズの投手コーチをしていたことから「BAY」の文字を採用しました。
ともに新たなチャレンジを始めた初代と5代目が名前で一つになった、宇治茶の未来を創るという想いをこめたネーミングです。

又兵衛の想い

平成27年4月、京都府南部の山城地方で続いてきた宇治茶の歴史や文化「日本茶800年の歴史散歩」が、文化庁が認定する日本遺産の第一号になりました。そのエリアに含まれる8市町村の中に、又兵衛が茶園・工場を営む城陽市もあります。
また、京都市では宇治茶の文化的景観のユネスコ世界文化遺産登録に向けての取り組みも進められています。

世界に類を見ない、技と味、文化を持つ「宇治茶」。私たちは、国内はもとより世界へと、京都宇治茶の伝統の味を広めていくことを目指しています。
たとえば品質の高いお茶をティーバッグにしたり、今のライフスタイルにあった新しいお茶の楽しみ方をご提案したり。伝統あるお茶を現代に馴染む形にアレンジすることで、宇治茶を未来に残すことができると考えます。

又兵衛の店舗がある横浜は、新しい文化を取り入れながら発展してきた街。その精神を採り入れながら、又兵衛はこれからも日本の高級ブランドである京都・宇治茶のプライドを守り、国内はもちろん世界へと発信を続けていきます。