“完全国産の紅茶”・和紅茶とは?海外紅茶との違いや歴史について

最近巷でも耳にしたり、商品を見かけたりすることも増えた「和紅茶」という紅茶があります。
和紅茶とは何かといいますと、日本で栽培された茶葉を国内で発酵させた”完全国産品の紅茶”のことをいいます。

紅茶といえば海外のものが思い浮かびますが、実は日本の茶葉でも紅茶は作られています!

世界にはたくさんの種類のお茶がありますが、よく耳にする「緑茶やほうじ茶」「抹茶」「烏龍茶」「紅茶」と呼ばれているお茶たちは全て「カメリア・シネンシス」という椿科の”チャ”の木から出来ています。
なので、日本と海外の紅茶も“同じ種類の木から摘まれた茶葉”ということになるのです。

それでは何故、国ごとに味や香りが大幅に違うのでしょうか?
農家の栽培方法など細かい点はありますが、大まかに分けるとその国の風土や気候、葉の大きさ、国ごとの様々な違いで育てられたため独自の味が誕生したと考えられています。

現在日本では多くの茶の産地で和紅茶が作られていますが、世界三代紅茶の「ダージリン」のように、地名がそのまま名前にはなっていないですよね。
日本産の紅茶が“和紅茶”とまとめて呼ばれているのは、日本のお茶の品種の豊富さにも理由があります。

そもそも日本の茶木は「やぶきた」「さやまかおり」「べにふうき」「ごこう」など、多くの種類があるのが大きな特徴であり、とても素晴らしいところです。
多くの種類が存在するのは、中国から伝わってきたものや日本の山林で発見された品種、そして海外でも評価されている日本の美点であるKAIZEN(改善)をし続けてきたことで良い茶木、良い味、良い品種が研究されてきたからです。

更に多種の茶木が他府県で栽培されるとなると、風土や気候も違うわけですから、同じ品種だとしても味の特徴は変わってきますよね。
もちろん京都 宇治茶でも和紅茶は作られています!

こういった理由から、海外のように産地名=名前になるのはとても難しいのです。
多岐に渡“品種と産地のかけ合わせ”がある中で、1つ1つを独立した地名を使った品名で表現するのは日本では困難といえます。

なにより戦後は輸出されていた和紅茶も、現在の国内外の知名度はやや低い傾向があります。
茶木の豊富な品種はもちろん、国内や世界に「完全日本産の紅茶がありますよ!!」というアピールしていくためにも、日本では日本国産の紅茶は総括して「和紅茶」と呼ばれるようになりました。

 

 

今回のブログでは「和紅茶とはどんなお茶?」をご紹介しました。

宇治茶 又兵衛では和紅茶についてのポイントを6つに分けてお伝えしていこうと思います。
和紅茶ってどんなお茶?歴史や製法は?
和紅茶に合うご飯やお菓子のペアリング方法からギフトまで解説していきます!

次回では「和紅茶の製法」についてお話ししたいと思います。

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